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 ドライブベルトの性能はスリップ率が関係する!?

 ドライブベルトは変速機の一部であるのですが、それと同時にドライブ側とドリブン側との動力伝達を行っています。その動力を伝達する際にベルトスリップが発生しこれをスリップ率と言います。
 ドライブベルトはチェーンとスプロケット(歯車)のように噛み合いながら動いておらず、常に多少のスリップをしながら動力伝達を行っています。このスリップ率はどのような時に発生するかと申しますと、ドライブ側のプーリー、ドリブン側のプーリーが動いている時に多く起こります。スリップ率が高いすぎると(スリップしている)と伝えなければならない動力が逃げてしまい、動力伝達率が低下し、熱が多く発生するため耐久性が落ちます。逆にスリップ率が低くすぎると(スリップしない)プーリーの狭圧力時にベルトに掛る負担が大きく耐久性が落ちます。またプーリーの表面を滑らないために変速もスムースに行われません。
 スリップ率は車種により適切な領域で設定されていなければならず、ある程度スリップをすることでスムースな変速が行われます。
 上記のような事から心線をケブラー製にし、強度の強い素材で強化ベルトを作り(適切な領域で設計するのが条件ですが)スリップ率を低くし(スリップすることで発生する熱を抑え耐久性を上げる)耐久性を上げるが、ある程度のスリップ率を残し設計しているのでアクセルに対しレスポンスもよくなり、駆動伝達能力が向上するためアフターマーケットでは強化ベルトが販売されています、ですがメリットばかりではなく強化することで振動も伝達されてしまうので周辺部品に少なからず影響します。
ドライブベルトを適切な領域内以上に強化すると逆に動力伝達能力が低くなります。それはスリップ率が極端に低下したために変速がスムースに行われないばかりか、プーリーの狭圧力が発生した時にベルトがスリップしないため(変速しようとしないため)絶えられなくなり破損したりします。この様にある程度スリップ率は車種によってのストライクゾーンがあり、その中に収まっていなければ適切な動力伝達が出来ず、パワーロス、発熱、耐久性減少の原因に影響してきます。
ドライブベルトを利用した変速機で発生するスリップはチェーン駆動のオートバイから比べるとパワーロスしている事になりますがドライブベルトにはある程度スリップが必要です。結果これが正常に行われないと燃費に大きく関わることになりますので適切なメンテナンスが必要となります。

 

 

 

 

 

 


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