写真・図はタップすると拡大できます。
ドライブベルトは何をする部品?
ドライブベルトは、ドライブ側とドリブン側のプーリーの間で動力を伝えると同時に、変速機の一部として働きます。ベルトがプーリーに掛かる位置の変化によって変速比が変わります。
確認したい主な要素は、ベルトの幅・角度・長さです。内部には心線やゴムなどが組み合わされ、用途に応じた構造になっています。スクーターでは、屈曲性を高めるコグ形状を備えた変速ベルトが使われています。
ローエッジコグドベルトは下部分を屈曲性能を高くするためコグ(コブ状)にする等様々なデザインを採用しています。 最近ではダブルコグドベルトが採用される車種もあり上部、下部共にコグが付いています。
強度を上げるためベルトを太くした結果シングルのコグだと屈曲性が足りないため生まれました。
ベルトの幅と心線はどう違う?
心線はベルト内部に組み込まれた補強材で、素材や構成がベルトの強度などに関係します。一方、点検で確認するベルトの幅は、側面の摩耗によって小さくなります。
摩耗やひび割れ、剥がれが進むと、正常な変速や動力伝達を妨げ、破断につながることがあります。幅の使用限度や交換時期は、車両・ベルトの指定に従ってください。
プーリーに合う角度が必要なのはなぜ?
ベルトの側面角度は、組み合わせるプーリーの形状に合っている必要があります。角度や寸法が合わない組み合わせは、正常な接触や変速を妨げる原因になります。
長いベルトなら性能が上がる?
ベルトの長さは、ドライブ側・ドリブン側の軸間距離やプーリー形状、変速範囲などに合わせて設計されています。
長いベルトを選べば必ず速度や加速が伸びるわけではありません。指定外の長さはプーリーからのはみ出しや周辺部品との干渉につながるおそれがあるため、適合する品番を確認してください。
駆動系の部品はどうつながる?
ベルトが破損するとどうなる?
写真を見るポイント破断した部分、剥がれたコグ、露出した心線を確認するための掲載例です。異常がある状態で走行を続けないでください。
下記の写真は完全にドライブベルトが破断し、コグ部分がバラバラ(剥がれ)になってしまった状態。これでは駆動を伝えるどころか、スクーターは動くことすらできません。 この時によくある事故としては、ベルトが切れてしまうとスクーターが前に進まないのにエンジンは動いています。
何だかよく分からずにスクーターを前に進めようとしてアクセルを開けてしまうとドライブベルトがクランクケース内で飛び散ったり、心線がクラッチに巻きついたり、その他の部品まで傷めてしまうことがあります。おかしいなと思ったらスクーターを安全な場所に止めエンジンをストップすることをお勧め致します。











